コート・アウターの寿命は?何年目が買い替え時?見るべきポイントをまとめてみた

 

ファッションブログGALLERIA運営の中馬さりの(@chuuuuuman)です。

突然ですが、アウターの寿命ってどれくらいなのでしょうか?

とっっっても個人的な話なのですが、お気に入りのウールコートが明らかな寿命を迎えまして……。
(4年目なのでだいぶお世話になった方)

心の整理をつけるためにも、アパレルメーカー勤務時代に学んだことをまとめようと思いました。

この記事が誰かの役に立ったら幸いです!

アパレルメーカー勤務時に教わったコートの寿命はどれくらい?

さっそく本題ですが、アパレルメーカー勤務時代に教わったコートの寿命をまとめていきます。

プチプラ・流行りのデザインコートは1年~2年が目安

まず、プチプラや流行りのデザインのものは1年~2年が目安です。

生地も比較的薄めな場合が多いですし、付属品(ボタン等)も薄いことが多いので、これ以上もったらよっぽど大切にしたんだなって印象。

あと、売り手的にはプチプラで販売する代わりにすごく流行を取り入れたデザインにしているパターンが多いので、1年~2年で飽きがくる可能性も高いです。

個人的には、好みのデザインなら流行を無視してもいいのと思うのでこちらに関してはあくまで目安。

後ほどご紹介する3つの買い替えポイントをクリアしていれば「素敵じゃん! 可愛い!」と思っています。

ボンディング加工のコートは3年が目安

ボンディング加工のコートは3年が目安です。

ボンディング加工とは、主に表地と裏地を接着剤で張り合わせてある衣類のことで、わかりやすく寿命を迎えます。

シンプルに表と裏の生地がはがれたり、接着剤が表面に浮き出てきたり(黒ずみのようになります)、生地が浮いてきたりします。

これは接着剤に含まれるポリウレタンという成分が寿命を迎えた合図です。

もし購入した場合は、

  • 湿気や熱を避けて保管・着用する
  • 防虫剤を少なめにする
  • たまに風にあてて湿気を逃がす
  • 直射日光を当てない
  • クリーニング屋さんのタンブラー乾燥はダメ絶対
  • 過度な高温アイロンは絶対にダメ

などに気を付けて長持ちさせましょう!

ダウンコートは4年~5年が目安

一生モノの……と言われがちなダウンコートも4年~5年が寿命の目安です。

まあ、服に限らず形あるものに永遠はないですからね。

登山用など連続して毎日着る期間があるわけじゃなく、頑丈さを重視したつくりになっているものはもう少し長持ちすることもあります。

ですが、ダウンそのものとしては4年~5年もてば十分です。

理由はダウンコートで使われる素材。

多くの場合、使われいるのはナイロンやポリエステルといった化学繊維なのですが、これに寿命があるからです。

個人的にはよほどのお気に入りでない限り、4年目くらいで買い替えるのがいいのかなと思います。

ダウンコートに使われやすい素材1.ナイロン

ナイロンは摩擦や摩耗に強いので人気の素材。ですが、吸水性が高く熱に弱い特徴があります。

雨や汗による湿気に注意。素材そのものの寿命は5年前後です。

直射日光に当てないよう気を付けて保管しましょう。防虫カバーに入れると変色し黄色っぽくなるので注意です。

ダウンコートに使われやすい素材2.ポリエステル

ポリエステルは、湿気に強い素材。撥水効果もばっちりなので、雨の日のアウターといったらコレです。

ただ、摩擦に弱く毛玉ができやすいのが難点。バッグと擦れやすい部分や脇などは注意です。素材の寿命は3年ほど。

こちらも直射日光に当てないよう気を付けて保管しましょう。防虫カバーに入れても変色は基本的にしません。

ウールコートは5年が目安

ウールコートは5年が目安です。

ウールとは、羊の毛でつくられた天然繊維のことを指します。

繊維が細かく絡んでいるので保温性が高く暖かい。弾力性があるので型崩れもしにくく、シワにもなりにくい。さらに撥水性があるため雨や泥跳ねにも強く、汚れにくいといった割と最強の素材です。

そして見た目が可愛い! 大好きです!!!(笑)

ただ、どんなものにも難点はあるもの。ウールは天然素材なので虫食いが発生しやすいのです。

さきほど雨や泥跳ねに強いといいましたが、むやみに濡らすのは得策ではないし、お出かけ後のお手入れでかなり長持ちします。

そういったお手入れや着用頻度で劣化具合は変わりますが、目安は大体5年ほどです。

個人的にはこういったブラシを使ったブラッシングでかなり生き返ります。

良くも悪くも、長持ちするからこそ持ち主の生活が見えやすい素材と言えます。

毛皮コートは別格?物によって驚きの寿命に

上記以外のものとして、毛皮を使ったコートもありますよね。

ここまで寿命=素材の違いというのにお気づきの方もいるかと思うのですが、毛皮もどの生き物のものかで寿命が変わります。

目安としてはこんな感じです。

素材 寿命 備考
フェイク 1年~3年 動物に優しく、リアルではできないビビッドな色味がだせる
ムートン 5年~6年 耐久性はいいもののクリーニング代がかかりがち
ミンク 10年 寿命は長い!色が豊富で、光沢感が独特
ラビット 10年 寿命は長い!ふわふわの手触り
フォックス 10年 寿命は長い!毛が長め、色も薄めで可愛い

さすがの寿命!長持ちですよね。

気を付けたいのは裏地の状態です。どちらかというと裏地の方が寿命の短い素材でできていたり、インナーとも擦れたりする場合が多いです。

また、毛皮系は資産価値が高く、数年たっても買い取りで値段がつく可能性が高いです。

コートの寿命を見極める3つの買い替えポイント

おおまかにコートごとの寿命をお伝えしました。

ですが、今持っているコートが寿命なのかどうかも迷いどころじゃありませんか?

とくに私はお気に入りのものだと捨てるに捨てられないタイプ……。

なので、以下の3つの買い替えポイントをつくって、好きをこじらせてだらしなくなっている状態を回避しています。

自分のためにもここでまとめさせてください!

1.生地のヘタレ・ゆがみ

1つ目は生地のヘタレ・ゆがみです。

リュックや肩がけのバッグを使う方は、どちらかの肩だけ崩れていないか確認しましょう。

着た時に前後の長さが変わってしまっていたり、前身ごろ(前面の胸当たりにあたる部分)が歪んでいたりするのも注意です。

2.毛玉・毛羽立ちなど生地のダメージ

2つ目は毛玉・毛羽立ちなど、生地そのものへのダメージです。

ボタンや金具、糸は交換できますが、生地そのものが傷んでしまうとどうしようもないのが服です。

(服飾大学で、締め切り前に課題でつくったお洋服の素材を痛めた時の絶望といったら……)

コートも同じで、例えば何度ケアしても毛玉ができてしまうレベルになったらもう寿命です。

冒頭でお話したお気に入りのウールコートも、何度、徹底的に毛玉ケアしても1日着ただけで毛羽立つ状態でした。

さすがにここまで着たら買い替え時ですね。

3.色のくすみ・汚れの有無

3つ目が色のくすみ・汚れの有無です。

くすみやすいのは擦れやすい部分。脇や袖、バッグと擦れる位置です。

汚れは袖口や襟元に注意。とくに襟は普段折れているところを広げてみるとわかりやすいです。

寿命ポイントをクリアしていれば付属品の破損はまだ何とかなる

途中でもふれましたが、上記の寿命ポイントをクリアしている場合はまだ何とかなる場合が多いです。

(古着好きの服飾大学出、アパレルメーカー育ちの意見ですが)

ほつれているなら縫えばいいし、可愛いボタンと付け替えれば雰囲気も変わります。チャックが壊れていたら、その部分だけ取り外して、新しいもの付け替えられます。

修理を受け付けているメーカーもあるので、よほどのお気に入りなら問い合わせてみるのもアリです。

素材代や修理費用は必要ですが、数年前の衣類を「まだ着たいし直したい」と言ってもらえるのはメーカーの人間として嬉しい気持ちになりますからね。遠慮はまじで無用です!

販売したメーカーでなくても、お洋服の修理屋さんはいたるところにあるので利用してみるのもおすすめです。

大好きな服が寿命を迎えたらたくさんの思い出と共に卒業を

ここまで書いて、ようやくお気に入りのウールコートから卒業する決意がかたまりました……。

お気に入りの服ってそれを購入した時のことや、着てすごした期間、一緒に過ごした人との思い出と重なっていきませんか?

それでも、3年以上着たら、

  1. 生地のヘタレ・ゆがみ
  2. 毛玉・毛羽立ちなど生地のダメージ
  3. 色のくすみ・汚れの有無

という買い替え時を見極めるポイントに該当していないか、気をつけたいなと思います!

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中馬 さりの

GALLERIA EDITOR
1992年、東京生まれ。文化女子大学にて服装学部にてファッションビジネスを専攻しながら、アパレル販売員とハイブランドの査定スタッフを経験。 卒業後はアパレルメーカーで広報を担当。2016年からフリーライターとして執筆業を開始。多数のメディアへ寄稿をする。 いまは大阪と東京の二拠点生活を満喫中。好きなものは夜ふかしと旅とお洋服。