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銀座メゾンエルメス「コズミック・ガーデン」サンドラ・シント展の感想・レポート

ファッションブログGALLERIA代表の中馬さりの(@chuuuuuman)です。

先日、銀座メゾンエルメスでやっている「コズミック・ガーデン」サンドラ・シント展に行ってきました。

銀座メゾンエルメス Le Forum について

参考:銀座メゾンエルメス│エルメス公式サイト

銀座メゾンエルメス Le Forum は銀座駅をでてすぐのところにあるエルメスのビルにあるアートギャラリーです。

ガラス張りのビルは1階~4階がエルメスの店舗、8階がこの「フォーラム」というアートギャラリーになっています。

(余談ですが10階は予約制のミニシアター「ル・ステュディオ」になっているらしい。いつか行ってみたい)

 

フォーラムはいつもおしゃれで癒される展示をしているイメージがあって、ニュースレターが楽しみなんです……!

毎回入る時はエルメスの店員さんがドアを開けてくれるので緊張しちゃうんですけど、顔にださないようにして奥まで進み、エレベーターに潜り込んで入ります。

サンドラ・シントについて

今回、そのフォーラムでやっていたのは「コズミック・ガーデン」というサンドラ・シントによる展示です。

サンドラ・シント(Sandra Cinto)はブラジル・サンパウロを拠点に制作を続けるアーティスト。

星や結晶、波などをモチーフにしたドローイングが多く、空間そのものを使った作品を多く発表しています。

 

銀座メゾンエルメス Le Forum の公式サイトには以下のようにも書かれていました。

シントにとってドローイングとは、人々の体験や記憶、夢を共有するひとつの内省的な言語でありながら、時間と向かい合うひとつの重要な方法でもあり、瞑想や休息をも意味します。白や銀の細い線から描き出されるのは、荒れ狂う海、暴風雨や天空といった、人間の力の及ばない崇高さと結びつく光景ですが、ここでシントが問いかけるのは、自然の力による破壊や暴力そのものではなく、カタストロフや混沌といった状況に直面した時、私たち人間が感情と向き合う時間です。

引用:https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza

 

いやなんか言ってること難しいけど、難しいけど、なんかすごく良さそう……!

ということで、期待に胸を高鳴らせつつ行ってきました。

「コズミック・ガーデン」サンドラ・シント展を見る

長々と説明が続いてしまいましたが、「コズミック・ガーデン」サンドラ・シント展の内容をシェアしていきたいと思います。

(静止画のみ撮影可でした)

同じ絵でも切り取る場所で雰囲気が違う気がする。

こちらも。

とくにこの展示はなんだか温度が下がったように感じる不思議な空間でした。

鈴虫の音がほのかに鳴っていて、もうずっと見上げていられる感じ。

 

絨毯にも。

「コズミック・ガーデン」サンドラ・シント展の感想・レビュー

こんなに青を綺麗だと思ったはいつぶりか、どうしてこれほど魅力的に感じるのか。

そんなことをグルグルと考えていたら、公式サイトに書いてあった「(シントにとってドローイングとは)時間と向かい合うひとつの重要な方法でもあり、瞑想や休息をも意味する」という言葉もなんとなくしっくりときて。

綺麗なものを見てボーっと物思いにふけられることってそんなに多くないですもんね。なんだかとてつもなく贅沢な時間を過ごした気がしました。

 

先日、絵描きをしているお友達とお酒を飲んだのですが、その人は「アートで世界を優しくしたい」と言っていたんですね。

アートを通じて色んな人の色んな感想をシェアすれば、それがまわりへの想像力になって、少しずつ世界が優しくなるはず ―― 聞いた感じだとそういう意図があるようで。

友達が考えていることと、私が感じたことがまるっきり一緒だとは思わないのですが、

(私はただの綺麗なもの好きなだけでアーティストではないし)

ただ、それでもこの展示をゆったり眺めて自分のために時間を使った後は、たしかに少し優しくなれる気がしました。

やっぱりこういう時間って必要なんだなあ。期間中にもう1度は行きたいと思える素敵な展示でした!

 

展示期間は2020.2.11(火・祝)~5.10(日)です。

詳しくは銀座メゾンエルメス Le Forumの該当ページを見てみてください。

 

ABOUT ME
中馬 さりの
1992年、東京生まれ。旅する物書き。プロモーション用小説の執筆、旅行雑誌への寄稿、編集プロダクションLILYPRODUCTSの代表、Webサイト運営などで生きています。小説はnoteで、旅暮らしの様子はYouTubeで発信中。