おしゃれスポット&服飾展レビュー

【TOKYO FANTASHION 2018】入場料無料のハイレベルなファッションショーに行ってみた

ファッションライターの  さりの(@chuuuuuman)です。

2018年5月12日の今日、東京国際フォーラムでやっていた TOKYO FANTASHION(トウキョーファンタッション)2018 に行ってきました。

そのレポートと感じたことをまとめました。

そもそもTOKYO FANTASHIONって?

TOKYO FANTASHIONは日本の若手デザイナーが中心になって行われているファッションショー。

若手……と言っても、株式会社オンワード樫山が創設した Tokyo新人デザイナーファッション大賞で入賞しているような才能あるデザイナーたち なので、「最先端のセンスをもった」って表現の方がわたし的にはしっくりきます。

実際に出典されたブランドさん達はぜひ公式サイト(http://fantashion.jp/)で見てみてください。公式の写真たちがすごくかっこいいので……!

 

このファッションショーイベントの何がすごいって、入場料がタダ。無料ってところです。

ファッションショーをやるとなったら、用意する服代やモデルさんの賃金はもちろん、会場代、設営、照明、広告PR、運搬代などなど莫大な資金が必要です。普通にやったら大赤字ですよ、バブルじゃあるまいし。

でもTOKYO FANTASHIONに関しては主催がまず株式会社東京国際フォーラム。企画には学校法人文化学園も関係している。つまり日本のファッション界をつくっている団体達ががっつり後押ししているんです。

いいかえれば今後のファッション界において注目のイベントだってこと。そんなところに無料で入れるなんて嬉しすぎる……!

気になるイベントの様子は……?

そんなTOKYO FANTASHION、かなりたくさんの人が集まって賑やかでした。

メインはファッションショーだけど、会場は1日中サンプル品の販売が行われていて、一般の人も広報の人も自由に見て回れる感じでした。

サンプル品なのでいい感じに値引きもされてる……!サンプル品とはいえ2018秋冬の服だから、売れ残りのあまりものじゃないです。何度もいうけど本当に最先端だし、飽きずに大事に着たくなるものばっかり。

 

思わず写真におさめたシルクのかわいいブラウスは60%オフで12,800円。デザイナーズブランドって考えたら破格です。

可愛すぎて写真を撮るのを忘れたワンピースは、縫い直しアリの傷ものではあったけど1万円いかないくらいでした。それで他の人とかぶらず気に入るデザイン、柄なのだったらわたしはいいお買い物だと思う。

 

企画に文化学園が関わっているだけあって学生さんっぽい方達もいたんですが、アルバイトしていたら普通に手が出せる価格帯。接客対応の方もお客さんを選ばず対応している雰囲気があって居心地よかった です。

今アパレル業界に関わっていない人でも、このふんわりした空気を知ったら来やすく感じるんじゃないかなって。もしファッションショーに招待されなきゃ入れないとか敷居の高いイメージをもっていたとしたら、もったいないなあ……ってじわじわと思ってしまいました。

ちなみに来場した人は好きなドリンクが1杯無料サービスでした。このそこはかとないパーティー感もいいですよね。

ファッションショーの様子は?

ファッションショーのクオリティもすてきでした~!

もっとごった返して見にくい感じになるかなって思ったんですけど、そんなこともなく広々。始まる10分前に行ったとは思えないくらい素敵な位置を確保できました。

普段こういうショーで前をキープしている関係者の人達が、デザイナーさん達と話していたり他の仕事をしていたりする様子だったのが大きいかも。撮影の方などはもちろんいたんですが、個人でも満喫できる感じ。

ショーの合間にはギターライブもありました。

ショーのラスト、モデルさん達がいっせいに並ぶときもこの近さ。ニットのもこもこさとかがしっかり見える、色合いの暖かさとかもじわじわ伝わる距離感。

服好きでショーを見たことがないって方は損してると思いますよ……!本当に、1回でいいから行ってみてほしい。

TOKYO FANTASHIONみたいなショーがもっと身近になったら

ちょっと個人的な意見なんですが、こういうTOKYO FANTASHIONみたいなショーに行くと こんなにたくさんの人たちがアパレル業界を動かしているんだ って肌で感じられると思うんです。

やっぱりファッション業界っていうと販売員さんやデザイナーさんみたいなイメ―ジが強いと思うんですよね。もちろん大切な仕事だし、身近だから。

だけど、ファッション業界で働きたい人の中には「販売」があわなかったり、「デザイナー」が理想と違う方もいると思う んですよ。

そういう人が 仮にTOKYO FANTASHIONみたいなショーに出会っていたら、バイヤーとかショーの企画会社とか色んな選択肢をもてたんじゃないか と思うんですよね。

(実際わたしも販売員もアパレル広報にも才能がなかったけど、ライターやメディア運営は楽しくやっているわけですし)

選択肢さえ知れていれば、ファッションが好きなことや夢を諦めないで済んだのでは…… なんて考えたわけです。

 

今回のTOKYO FANTASHIONがすごく楽しくて有意義だったのはもちろん。

くわえて、「服好きな人がちゃんと服好きな人生を満喫できるように、ファッション業界の情報を発信していこう!」と初心にかえることができました。

また素敵なファッションイベントがあったらレポートします!

事前情報はtwitterアカウント(@chuuuuuman)で呟くと思うので、気になる同志はぜひフォローをお願いします~!

 

ABOUT ME
中馬 さりの
1992年、東京生まれ。旅する物書き。プロモーション用小説の執筆、旅行雑誌への寄稿、編集プロダクションLILYPRODUCTSの代表、Webサイト運営などで生きています。小説はnoteで、旅暮らしの様子はYouTubeで発信中。